血糖編 No.1

血糖とは何か

血糖は悪者ではありません

健康の話になると、
「血糖値を上げないようにしましょう」
という言葉をよく耳にします。
そのため、
血糖=悪いもの
というイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかし実際には、血糖は私たちが生きていくために欠かせない大切なエネルギー源です。
問題なのは血糖そのものではなく、
「血糖が乱れること」
です。
まずは血糖の役割から見ていきましょう。

血糖とは?

血糖とは、血液中にあるブドウ糖(グルコース)のことです。
私たちは食事から摂った炭水化物や糖質を消化し、最終的にブドウ糖として吸収しています。
このブドウ糖が血液によって全身へ運ばれ、

  • 筋肉
  • 内臓

などでエネルギーとして利用されます。
つまり血糖は、
体を動かすための燃料です。

なぜ血糖が必要なの?

例えば車はガソリンがなければ走れません。
人間にとってのガソリンの一つが血糖です。
特に脳は大量のエネルギーを使うため、安定した血糖供給が必要になります。
そのため体は、
血糖が高すぎても困るし、
低すぎても困ります。
常に一定の範囲に保とうとしています。

血糖が上がると何が起こる?

食事をすると血糖は上昇します。
これは正常な反応です。
そして血糖が上がると、
膵臓から「インスリン」というホルモンが分泌されます。
インスリンは、
「血液の中の糖を細胞へ届ける配達員」
のような役割をしています。
この働きによって、
糖はエネルギーとして使われたり、
筋肉や肝臓に蓄えられたりします。

血糖が乱れるとどうなる?

本来であれば、
血糖は緩やかに上がり、緩やかに下がります。
しかし、

  • 甘いものをよく食べる
  • 菓子パンやジュースが多い
  • 食事を抜くことが多い
  • 食べる量にムラがある

といった生活が続くと、
血糖が大きく上下しやすくなります。
すると、

  • 食後に眠くなる
  • 集中力が続かない
  • イライラする
  • 甘いものが欲しくなる
  • 疲れやすい

といった不調が現れることがあります。

血糖の乱れは「エネルギー切れ」を起こす

意外に思われるかもしれませんが、
血糖が高いことよりも、
血糖が急激に上下することの方が問題になる場合があります。
血糖が急上昇すると、
体は慌ててインスリンを大量に分泌します。
すると今度は、
必要以上に血糖が下がってしまうことがあります。
その結果、
脳や体がエネルギー不足を感じ、
眠気や集中力低下、甘いものへの欲求として現れることがあります。

「意志が弱い」のではなく「体の反応」

甘いものがやめられない。
夕方になるとお菓子が欲しくなる。
食後に眠くなる。
こうしたことを、
「自分の意志が弱いからだ」
と思ってしまう人もいます。
しかし実際には、
血糖の乱れによって起こる体の反応が関係している場合があります。
だからこそ、
我慢することよりも、
まずは体の仕組みを知ることが大切です。

今日からできること

もし、

  • 食後に眠くなる
  • 甘いものが欲しくなる
  • 夕方になると集中力が切れる

ということがあるなら、
血糖の乱れが関係しているかもしれません。
まずは、
「自分の血糖は安定しているだろうか?」
という視点を持ってみてください。
体には理由があります。
血糖を知ることは、自分のエネルギーの使い方を知ることでもあります。